匠東静の「匠」は職人、技術者という意味です。
職人、技術者を立て尊敬感謝する。そしてその高い技術力を借りて、お客様の要望を実現していくという思いが込められています。
江戸時代の東京浅草には硝子職人・革職人を始め、様々な高度な技術を持つ職人が集結していました。そして職人が連携して高い技術力を発揮し、素晴らしい芸術作品を生み出していました。その素晴らしい作品で儲けた江戸商人は、職人を尊敬感謝し、職人が安心して仕事生活ができる金を回し、職人を守っていました。職人と商人の連携助け合いにより、高い技術、芸術、文化が生み出されました。東京がフランス・パリをも超え、ヨーロッパから高く評価される技術者芸術者の町であった時代もありました。
しかし明治維新、東京大空襲を経て、江戸も資本主義の影響を受け、義理人情が失われつつ自己主義に染まっていきました。商人はいかに職人を安く使って自分達のみが儲けるかということしか考えなくなり、職人に金を回さなくなりました。職人は飢えて生活が困難となり、十分な作業環境も維持もできなくなり、後継者も育たなくなりました。高い技術が消え、芸術作品が生み出されなくなり、江戸文化が失われていきました。それが今日です。
「こう素晴らしいものが作られていた時代がある。しかし今はこれを作れる職人はいない。根性を出してこれを研究する者もいない。」と職人はぼやいています。
さて私、匠東静代表は親子3代で浅草下町に住居を構え、生きてきました。年々、江戸の町工場は消えていき、静かになっていきました。どうしたら江戸文化、高い技術を保存できるかと革職人らと議論を交わしてきました。約20年考え続けた結論が、当たり前のことですが、職人、技術者に儲かった金を回す仕組みを作らなければならないということです。
それを匠東静を介して実践し、江戸の技術、芸術、文化の保存に少しでも貢献できればと思う次第です。
2022年12月8日(木) 3:06 PM
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