匠ぶろぐ

多層ボトル工場の縮小

 多層ボトルとは、マヨネーズボトルやエアレスボトル等、酸素バリア性のあるプラスチックボトルです。
 
 大手工場で多層ボトルの供給量が減り、食品工場では3か月以上もボトルが入手できない状況に陥り、死活問題となっているところもあります。工場に確認したところ、当面、供給量が戻る見込みはなく、ユーザーには生産調整をお願いしているところことでした。

 早めにご相談頂いたところには、代替製品を提案しています。

 これまで工場の閉鎖、生産ライン縮小により、香水瓶、酒瓶、スプレーポンプ等の供給が落ち、これら容器を使用していたユーザーが廃業し、需要と供給のバランスが取れるところまで、生存競争が起こりました。

 供給量、取引量が減ると価格が上昇するというのが経済学の理論ですが、現実の世界てばほとんど価格は上昇せず、負のスパイラルに落ちていきます。価値の認められるところは中国資本に買収され、価値の認められないところはなくなります。ファンドは金融資産を主に狙い、残った部分をハイエナの様な中国人が騙されて買っている傾向があります。

 ただその中でも堅実に生き残る人達もいます。ほとんど他者に依存せず、新たな価値を生み出せる人達です。そのような人達が選択するのは多層ボトルではないかもしれません。紙の時代が来るという職人もいました。

日記

  • これから増やしていきます!
  • 金があっても買えない時代

    これまで、工場閉鎖、生産縮小等の日本の製造業の惨状を書いてきました。色々な分野で、容器等が調達できず困っている、という相談が増えました。これまで他人事…

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