匠ぶろぐ

多層ボトル工場の縮小

 多層ボトルとは、マヨネーズボトルやエアレスボトル等、酸素バリア性のあるプラスチックボトルです。
 
 大手工場で多層ボトルの供給量が減り、食品工場では3か月以上もボトルが入手できない状況に陥り、死活問題となっているところもあります。工場に確認したところ、当面、供給量が戻る見込みはなく、ユーザーには生産調整をお願いしているところことでした。

 早めにご相談頂いたところには、代替製品を提案しています。

 これまで工場の閉鎖、生産ライン縮小により、香水瓶、酒瓶、スプレーポンプ等の供給が落ち、これら容器を使用していたユーザーが廃業し、需要と供給のバランスが取れるところまで、生存競争が起こりました。

 供給量、取引量が減ると価格が上昇するというのが経済学の理論ですが、現実の世界てばほとんど価格は上昇せず、負のスパイラルに落ちていきます。価値の認められるところは中国資本に買収され、価値の認められないところはなくなります。ファンドは金融資産を主に狙い、残った部分をハイエナの様な中国人が騙されて買っている傾向があります。

 ただその中でも堅実に生き残る人達もいます。ほとんど他者に依存せず、新たな価値を生み出せる人達です。そのような人達が選択するのは多層ボトルではないかもしれません。紙の時代が来るという職人もいました。

日記

  • これから増やしていきます!
  • 東静グループの価格が高いわけ

     東静グループが容器の小ロット通販を始め、20年になります。 当初は東静容器工場の製品しかありませんでしたが、後に他の容器メーカーの製品もインターネット…

    梱包大臣

     最近時々、お客さんから、品物が届くのが楽しみだ、と言われるようになりました。 理由を聞くと、どうも梱包が良いらしく、当グループの女性スタッフが頑張っ…

    不義理の結末

     ある金冠職人から、仕事が減って食べていけない、と言われました。それで大手の案件を流し、職人の言い値を前金で入れました。 ところが営業をやっていた弟が…

    器、スケーラビリティーのこと

    内容物に合った、器の大きさがあります。付加価値の高い香水を売る場合は、15mLとか小さい容量の容器を使います。業務用洗剤では、2Lとか大きい容量の容器を使いま…

    似た者同士の法則

    戦前から続くガラス瓶メーカーで、今も細々と検品をしているところがあります。瓶で建てたマンションで不動産業をやりながら、赤字でも家業を続けています。先日…