匠ぶろぐ

東静グループの初代から続く思想

 東静グループにおいて、東静容器株式会社(昭和37年設立)は商社窓口として、仕入販売を行っていました。
 東静容器工業株式会社が工場で容器を生産し、袋井工場が独立採算制で加飾、充填、アッセンブリーを行い、ミリオンウェーブズ合資会社が工場の生産管理、インターネット通販を担当し、有限会社グローバランスが経営戦略を策定していました。異なる企業の連携が東静グループです。

 中国に生産拠点を移した際に設立されたのが東静容器株式会社(平成19年設立)であり、中国協力工場イズミの親族に売却されました。その後、中国で容器生産は行わなくなり、東静容器株式会社(昭和37年設立)を装って通販事業を行うようになりました。そのことが初代の高野良平氏を尊敬する職人達の怒りを買い、職人との間で関係が悪化し、取引中止となったのがことの発端です。さらに偽造品を作って職人手作り品として販売したことが崩壊につながりました。
 日本の商取引においては、不都合な重要事実を隠した場合、信頼関係を破綻させた詐欺として取引停止の事由になります。ところが中国人の考え方は、不都合な重要事実は自己に不利益をもたらすから隠すのは当然で、それに気が付かない方の頭が悪いというものです。
 初代の高野良平氏は、職人のお陰で商人の商売が成り立つと感謝し、職人に金、土地、建物などを回して仕事ができるよう、食べて行けるよう配慮した。ところが中国人の考え方は、職人に対してはできる限り値切って利益を出せ、職人の赤字、事業の継続、生活など関係ないというものです。
 島国と大陸の考え方の違いです。

 力のある者達が連携して社会貢献し、みんながWinWinで利益を享受するというのが東静グループの初代から続く思想です。

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