老舗の容器問屋の社長から、江戸硝子職人のところに行ってミニ香水瓶のサンプルをもらって来なよ、と言われました。
その足で硝子職人のところに行きました。
あの人は今どうしてる?とか聞かれ、色々話をしました。
やはり長年の修行で身につけた技術により作った香水瓶が、安値で叩かれ続けた辛さ、くやしさの話は心に刺さりました。
もっと早く、やってもらいたかったよ。。。と言われて、ミニ香水瓶のサンプルをいくつか貰いました。
翌日、浅草の革職人に用事があったので、そのミニ香水瓶のサンプルを持って行きました。
革職人はミニ香水瓶を見るやいなや、鯛焼のように型を合わせて作っているな。。。と話していました。
かつてフランスのエルメスが日本に直営店1号店を作る際、やってくれないかと頼まれた家柄の職人です。
ヨーロッパでは、エルメス以上の技術と評価されたことも記録として残っています。
しかしその家柄、技術も継承されないまま、衰退しました。
ガラス職人からガラスの印鑑とそれを入れる「ぬめ革」の革小物を見せてもらった話をしたところ、ミニ香水瓶を入れる革小物のサンプルを作ってみようという話になりました。ガラスは袋に入れなければ傷がつきますが、革との相性はとても良いです。
革職人はヨーロッパの古い本を持ってきて、過去200年前位にヨーロッパで作られた香水瓶入れのデザインを調べ始めました。そして本革の切れ端を持って来ては、ササッとその上にデザインを書きました。
それが中々素晴らしいもので、インターネットで検索してもそれに相当するものはなかったです。
どんなサンプルが出来るのか楽しみです。
江戸硝子職人と江戸革職人のコラボになれば面白いです。