夏場、室内の日が当たるところ(直射日光はほとんど当たらないところ)にPP製ボトルを置いていました。内容物はオーガニック系のサンオイル、精油です。状況からして、揮発性成分も含まれていたと思います。
PPボトルは褐色生地で、着色はされていません。ポンプは海外製で、品質は高くないです。
気が付くと、ポンプ部分からサンオイルが吹き出し、辺りに飛び散っていました。ボトルを触ると、風呂温度45℃くらいの熱をもっていました。
残ったサンオイルを遮光フロスト瓶に移し、同じ場所に置いてみました。ガラス瓶も日の当たる箇所は局所的に熱を持っていました。しかし日の当たらない箇所は室温で冷やされる様で、瓶全体に熱がこもることはありませんでした。
ポンプは日本製品でありましたが、内容物が吹き出すようなことは起こりませんでした。
PPの比熱(J/g℃)は2.0くらいで、ガラスの比熱0.75の2.5倍くらいです。
PPはガラスより熱しにくく冷めにくいです。いったん熱を持ち始めると熱がこもり、内容物を湯煎しているような状況になります。
オイルにはプラスチック容器はあまり使われず、内容物と反応しやすいことが主な理由とされます。
他には今回の事例のように、熱がこもりやすい特性もあります。夏場、日の当たるところで使用する機会のあるサンオイルには、プラスチック容器は向かないと思います。
逆に、一定温度で温める用途、例えば発酵させるような場合には有効かもしれません。