日本では工場閉鎖、職人廃業が続き、物によっては需要に対し、供給できない状況が発生しています。納期遅延もその流れです。
一方で大規模な価格競争が始まっています。債務超過に倒産しそうな企業が日銭を稼ぐ為に投げ売りをしています。そんな話をメーカーから聞きました。職人はこれについて、価格破壊をした企業はみんな無くなったと言っていました。
今日の特殊性は、供給が落ちて、同時に価格も落ちる状況が起こっています。
経済学では最初に、需要曲線と供給曲線を習います。供給が落ちたら、価格が上がると。しかし実際は、供給が落ちて、価格も落ちている。その答えは簡単で、経済学の前提に現実と差があるから、結果が現実に合わないのです。例えば、小中学校の理科で空気抵抗は考慮しないものとする等と同じで、現実は動けば空気抵抗があるからです。空気がないことにした前提が誤りです。ということで、優秀なマクロ経済学者、ミクロ経済学者がいても、日本の経済を良くさせることはできないのです。
物作りがさかんで優れた製品が世に出されていた時代は、職人、商人、お客さんの間で共同体、助け合いが存在しました。利己主義で自分の得しか考えず、職人の生活を考えず、価格を叩いたから物を作る人がいなくなったのです。
少しでも安いところで買う、という行動で結果的に自滅します。物には相場があります。他人を潰して、自分だけ栄えることができないようになっています。
東静には、職人から高く買って上げて還元する、という良い習慣がありました。
職人の惨状を見て、気付いてもらいたいです。
ANAのダイヤモンドメンバーを真似て、良い物が少ない時代なので、心ある人達を優先したいと思うこの頃です。