匠ぶろぐ

職人達の悩み、資材高騰、小ロット化

 ここのところ、ガラス職人、金属職人、同業他社と話をしていて、共通して上がる話題(悩み)は資材高騰です。

 各種加工を行う際、薬品、資材が使用されますが、その価格が高騰しています。これまでと同じ料金で仕事を受けた場合、赤字もしくは利益ゼロになります。

 さらに小ロット化により、作業準備に大ロットと同程度のコストがかかることから、採算が合わなくなってきています。

 顧客との値上げ交渉も中々通らず、結果、職人は生活ができないということで苦しんでいます。
 ここ20年続いた光景が、現在残っている職人にも及んでいます。

 職人の間ではサンプル代が無料という習慣があります。
 しかし当社では必ず、職人にサンプル代を支払うようにしています。その代わり、当社もお客さんからサンプル代を頂くようにしています。

 商人が職人との共存共栄を考えず、自らの利益のみを追及していることに問題があります。また販売価格を下げないと売れない商人の能力不足もあると思います。

 一番の問題は日本政府の消費税、多重課税にあります。
 技術の喪失、国力の弱体化が進んでいます。

日記

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