匠ぶろぐ

職人達の悩み、資材高騰、小ロット化

 ここのところ、ガラス職人、金属職人、同業他社と話をしていて、共通して上がる話題(悩み)は資材高騰です。

 各種加工を行う際、薬品、資材が使用されますが、その価格が高騰しています。これまでと同じ料金で仕事を受けた場合、赤字もしくは利益ゼロになります。

 さらに小ロット化により、作業準備に大ロットと同程度のコストがかかることから、採算が合わなくなってきています。

 顧客との値上げ交渉も中々通らず、結果、職人は生活ができないということで苦しんでいます。
 ここ20年続いた光景が、現在残っている職人にも及んでいます。

 職人の間ではサンプル代が無料という習慣があります。
 しかし当社では必ず、職人にサンプル代を支払うようにしています。その代わり、当社もお客さんからサンプル代を頂くようにしています。

 商人が職人との共存共栄を考えず、自らの利益のみを追及していることに問題があります。また販売価格を下げないと売れない商人の能力不足もあると思います。

 一番の問題は日本政府の消費税、多重課税にあります。
 技術の喪失、国力の弱体化が進んでいます。

日記

  • これから増やしていきます!
  • ナンコー瓶の廃盤さわぎ

     ナンコー瓶は大型広口の茶瓶で、酒瓶工場で作られていました。これが最近、廃盤となり、代替の瓶もなく、大きな混乱が起きています。ナンコー瓶が調達できなく…

    今日のブランディングとマーケティング

     この様な世界的不況の時代でも、東静グループのお客さんにはビジネスが上手くいっているところが少なくないです。 ブランディングもマーケティングも上手く行…

    今は継続安定供給される瓶を選択するのが大事

     日本の製造業、ガラス瓶製造の惨状を伝えてきました。 これまで供給されていた瓶、容器が突然調達できなくなり、事業縮小撤退を余儀なくされている事例がたく…

    平角香水瓶の金冠スプレーの廃盤について

     金冠スプレー、金冠のポンプの廃盤が続いています。 金冠とは、アルミをプレスして、アルマイトで金銀に着色した、帽子の様なものです。その金冠をプラスチッ…

    フロスト職人達の廃業

     東静創業者 高野良平氏が育てたガラス職人、フロスト職人、腐食職人が令和7年度末で廃業します。他のフロスト職人達もこれに続いて、廃業すると聞いています…