匠ぶろぐ

日本製の金冠、アルミプレスの終わり、技術継承について

 化粧品の分野で、スプレー、キャップにアルミをかぶせて高級感を出すことが流行りました。しかし最近は、メーカーでも金冠の案件を受けず、大手化粧品メーカーでも金冠の採用を止め、蒸着(アルミ吹付け)に移行しています。

 金冠、アルミプレスの職人の動向を確認しました。
 
 ブリキ缶のプレスと同様、捨てに金型職人が廃業し、新規金型作成、金型修正ができなくなっています。

 日本の金冠加工、アルミプレスはほぼ、江戸東京のアルミプレス職人が行ってきました。メッキ、泊などと比べると歴史は浅いです。アルミを海外から仕入れ、プレス機で量産し、磨き、アルマイトなどの表面加工を行います。

 アルミプレスの職人には、タケウチ系、カツシカ系、ビダン系など、いくつかのグループがありました。他の職人とは異なり、まとめる職人がいませんでした。それでシャネル等の大型案件の奪い合い、足の引っ張り合い、潰し合いが行われました。

 例えば、ガラス職人、皮革職人達は大型案件に対し、協力連携して対応し、利益を分かち合いました。東静創業家初代の高野良平氏も、ガラス職人をまとめる親分であり、職人間で利益を分かち合いました。今でも、ガラス職人達の間で語り草となっています。

 力があったのは金型加工技術を持ちながら、アルミプレスを行ったタケウチ系です。
 20年以上前、中国人多数がタケウチ系を訪れ、金型技術、アルミプレス技術の教えを乞いました。後継者のいないタケウチ系は、中国人達に技術継承しました。中国人達は無給で働き、技術を身につけたとのこです。
 現在、その中国人達は日本の職人よりも良いものを作れるようになりました。シャネル等の大型案件は中国に移り、タケウチ系の技術を継承した職人達が作っています。

 今、大手メーカーが採用しているのは、タケウチ系の金冠です。
 そのタケウチ系も10年位前から廃業を宣言し、新規受注はとらず、縮小を続けています。極力、顧客に迷惑をかけない廃業を進めています。

 他のグループのアルミプレス職人は、長年潰し合いを続けてきたせいか、かなりクセがあります。金型職人の廃業により、連鎖的な廃業を与儀なくされています。大手が取引しない理由は信用性、安定性の問題です。

(つづく)

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